2006年 04月 10日
博多の森は何度か来ているけれどあまり好きなスタジアムではない。試合の苦い思い出とかゴール裏の傾斜の無さとかそんな全うな理由ではなく、日帰りだと空港→スタジアム→空港という経路になってしまうため、福岡に来ているのに福岡を感じることができない。最大の目的は勝ち点3を取ることではあるのは承知の上で、たいていのアウェースタジアムは空港→主要駅→スタジアムという経路を辿るのでなんとなくその街を感じることができる。しかし福岡ではそれがない。 そんな幼稚な理由にとても賛同できないであろう仲間達と共に訪れた博多の森には多数の同士がいた。近年、関東近辺の準ホーム化が顕著ではあるけれど、九州でそれに近いものが見れるとは正直思わなかった。もちろん普段関東近辺へ参戦できない関西や中国、九州地方の同士達も多く駆けつけているだろうけど。 ここは俺達のホームだ、と決して浦和相手に引くことなく開始から積極的に仕掛ける福岡の選手達。浦和の選手達はタイトな相手に中盤でボールを保持できず、こぼれ球もことごとく相手に拾われる。 そんな中で浦和は何度か決定機を迎えるもあと一歩のところで決められない。苦しい時間が続く。なんとしても昇格後初勝利をホームで迎えたい相手より気持ちで負けてるのか、前節と同じ轍を踏んでしまうのか。そんな邪心が芽生え始めていたロスタイム、闘莉王のゴールが決まった。前節の90分+今節の89分の計179分の鬱積、博多の森球技場の警備員による「列整理」の連呼等、様々なもやもやが溜まっていた浦和のサポーターは狂喜乱舞した。後ろから2,3人が雪崩のごとく落ちてきたり、周りにいる人あたり構わず抱き合ったり。こういうドラマチックな展開が明日への活力になる。 帰りの19:00発東京行のJAL1732便は同士はもちろんギドをはじめとしたスタッフ・選手達と同乗。 クラスJではなく普通席に窮屈そうに座っていたワシントンの姿がなんとも言えず微笑ましかった。 J1 第7節 vsアビスパ福岡 1-0 2006/4/9 at 博多の森球技場
by red-resident
| 2006-04-10 00:24
| 浦和レッズ
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